英語で自己紹介とあいさつができる!完全ガイド
英語には日本語にあるようなはっきりとした敬語の使い方はありません。しかし、あなたがどのようなシチュエーションにいるかによって、どのような挨拶がふさわしいかは覚えておく必要があるでしょう。
今回は初めて会った人から知り合い同士でのあいさつまでいろいろなあいさつのしかたを学びます。またさらに初めて会った人とも会話のきっかけがつかめるようなフレーズも掲載しましたので役立ててください。
このレッスンで学ぶこと:
自己紹介の方法
初めて会う人とはまずアイコンタクト(視線を合わせること)がスタートです。
たいていの場合、まずはお互いの目があったところで笑顔を交わし、会話を始めます。
ふつう英語で自分を名乗るときには「I’m 〜(私は~です)」と言います。
たとえば「 I’m Kenji(僕はケンジです)や「 I’m Naomi(私はナオミです)」のようになります。
気をつけてほしいのはよく日本の教科書に出てくるような「 My name is Kenji」、「 My name is Naomi」などの「My name is~」という表現はあまり使わないということです。
カジュアルなシチュエーションではファーストネーム、つまり苗字ではなく名前だけを名乗ることが多いです。フォーマルな場面やビジネス関係の自己紹介においては姓名、つまり苗字と名前の両方を名乗ります。たとえば「I’m Kenji Tanaka(私はタナカケンジです)」や「I’m Naomi Satoh(私はサトウナオミです)」などのように自己紹介します。正式なビジネス関係の自己紹介であっても「I’m ~」と言わずにただ姓名だけを名乗ることは一般的です。
自己紹介を受けたら以下のように答えると良いでしょう。
日本語では自己紹介の後に「お会いできてうれしい」というあいさつをすることはあまりないので、イメージがわかない場合は日本語でいう「(これから)よろしくお願いします」というようなニュアンスと考えてください。
-
How do you do.
はじめまして。(もっともフォーマルなあいさつのひとつ) -
My pleasure.
お会いできてうれしいです。 -
It’s a pleasure to meet you.
お会いできてうれしいです。 -
Nice to meet you.
お会いできてうれしいです。(もっともよく使われる表現)
フォーマルやビジネスの場面では、自己紹介の際に握手をかわすのが一般的です。女性は握手を交わさない場合もありますが、男性はほとんどの場合握手を交わします。女性とのあいさつでは、相手の女性が手を差し出すまで男性は待つ、つまり男性からは女性に手を差し出さないのが良いでしょう。握手をするときには、必ず相手の目を見て笑顔で交わしましょう。
カジュアルな日常的な場面においては、あいさつのときに握手は必ずするというものではありません。若い世代では握手の代わりに軽く手を振るなどのジェスチャーを使うこともあります。もしどうしてよいのかわからなければ、周りの人と同じようにしてみましょう。
会話をスタートする方法
会ったばかりの人と話をするのは何を話して良いのかわからず少し困ってしまうこともあります。しかし、あいさつだけしてその場を離れたり、会話をすぐに終わらせようとするのは失礼でよそよそしい印象を与えかねません。ではどのように会話がはずむきっかけを作れば良いでしょうか?これから、簡単に会話がスタートできる話題とそれに対する受け答えを見てみましょう。
- Nice weather we’ve been having lately.
最近、天気が良い日が続きますね。 - Yes, it was a beautiful day today.
ええ、今日も良い天気でしたね。
- The food here is really good.
ここの料理は本当においしいですね。 - Delicious, I like the salad especially.
おいしいですね、私は特にサラダが好きです。
- Is this your first time in Toronto?
トロントは初めて(の訪問)ですか? - Yes, I just arrived last night, do you live here?
はい、昨夜到着したばかりです。あなたはここにお住まいですか? - No, I come here to visit my brother every year.
いいえ、兄弟を訪ねて毎年ここに来ています。
- Are you here on business or a holiday?
こちらへはお仕事、それとも休暇でいらしたのですか? - I’m on a business trip, how about you?
出張で来ました、あなたはいかがですか? - I’m on holiday with my wife.
私は妻と休暇で来ています。 - How long are you visiting?
どのくらいこちらへ滞在されるのですか? - Two weeks, are you here for a long time?
2週間です、あなたは長くご滞在ですか?
- What part of Tokyo are you from?
東京のどちらからいらしたのですか? - I live in Shinjuku, have you ever been to Japan?
新宿に住んでいます、日本へいらしたことはありますか?
- What kind of music do you like?
どんな音楽がお好きですか? - Mostly rap and jazz, how about you?
主にラップとジャズが好きです、あなたは?
- What do you do for a living?
お仕事は何をなさっているのですか? - I’m a teacher, what do you do for work?
教師をしています、あなたのお仕事は何ですか?
別れるとき
初めて会った人と会話を終えてそろそろ別れる時間がやってきました。
別れる際に感じよくあいさつできるやり取りを学んでみましょう。
下記のリストは丁寧さ順に並んでいます(上のほうが丁寧、下のほうがフレンドリー)。
- I look forward to working with you.
お仕事をご一緒させていただくのを楽しみにしています。(新しい仕事相手に向けて) - Likewise.
こちらこそ楽しみにしています。
- It was nice meeting you.
お会いできて嬉しかったです。(最も良く使われる言い方) - It was nice meeting you too.
こちらこそお会いできて嬉しかったです。
相手の幸運を願う気遣いの言葉
日本の文化ではあまり言葉で表現しませんが、英語では別れ際に相手の幸運を願う、気遣いの言葉を告げるのが普通です。
パターンを覚えて自分から使う、また相手の言葉への受け答えがスムーズができるようにしましょう。
あいさつの声かけの方法
知っている人にはもちろん、まだ知らない人にもあいさつの声をかけることがありますね。
間柄によってあいさつの声かけの言葉は使い分けます。
英語でよく使われるあいさつの声かけフレーズを見てみましょう。
Hi / Hello
“Hi” や “hello “は、「こんにちは」という軽いあいさつで、フォーマル以外ほぼどんなシチュエーションでも使うことができるカジュアルで万能なフレーズです。“Hi there” や “hello there”などもよく使われます。
Hey
“Hey(やぁ!)”は若い世代の人々が知り合い同士で交わすとてもカジュアルな呼びかけのあいさつです。目上の人に対してや、初めて会う人には使いませんので注意してください。Hi や Helloの時と同じように、“Hey”も “hey there”と言ったり、男性では “hey man”のようにもっと親しみを込めたカジュアルなあいさつをすることもあります。
How are you? / Hiya! / How are you doing? / How’s it going?
“How are you?”は“hi” や “hello”などのようにもっともよく使われるあいさつです。“How are you?(元気ですか?)”という問いかけのあいさつにはたいてい「元気です」「まあまあです」などのようにポジティブな答えをすることが多いです。
返事としては “Good!(元気!)”というのが一番シンプルで便利でしょう。
その他には “Good, thanks!(元気です、ありがとう)”, “Fine thanks, and you?(元気です、あなたはどうですか?)”, “Fine thanks, what about yourself?(元気です、あなたはどうですか?”, “Not bad(まあまあです)” や “Can’t complain.(まあまあです)”のような受け答えのフレーズがありますので使ってみてください。
“Hiya!”は“how are you”の省略形で、友達同士で交わされるあいさつで、主にイギリスでつかわれる表現です。
“How are you doing?” と “How’s it going?”はどちらも“how are you(元気ですか?)”のカジュアルな言い回しで、これらもあいさつに良く使われます。
“How are you doing?”“How’s it going?”と聞かれたら、シンプルに“good”と答えるのが一般的です。
会話の中では“How are you doing?” は “how ya doin’(ハウ・ヤ・ドゥ―イン)?”、 “how’s it going?” は “How’s it goin’(ハウズィット・ゴ―イン)?”のようにたいてい略して発音されます。
毎回これらのフレーズを使っていくうちに慣れてくると自分の口からスラスラあいさつが出るようになりますよ。
What’s up? / What’s new? / What’s going on? / How are things? / How’s everything?
What’s up?(調子はどうですか?最近変わりはありましたか?) , What’s new?(変わりありませんか?), What’s going on?(最近調子はどうですか?) , How are things?, How’s everything?(すべて順調にいってますか?)はどれも相手が元気で順調に過ごしているか、何か近況に変化があったかなどの安否を尋ねるフレーズです。“How are you?(元気ですか?)”と同じように使われますが、これらのフレーズのほうがカジュアルな言い回しで、知り合い同士のあいさつで使われます。
このようにあいさつで調子を尋ねられた場合、たいていは日本語の「変わりありません」という意味で “nothing”や “not much”のように答えることが多いようです。
しかし、あいさつだけで終わりにせずさらに友人関係を良好に深めるなら、あいさつを会話のきっかけにしてしまいましょう。
たとえば「調子はどう?」「何かあった?」「変わりはない?」と聞かれて「nothing(何もないよ)」という味気ない答えではなく、あなたの新しい近況や、何かみつけた面白いことなどを簡単に答えてみるのです。
そして “how about you?(あなたは調子どうですか?)”と相手に尋ねることで会話をもっとスムーズに進めてみましょう。
Long time no see!
“Long time no see!(お久しぶりです!)”は久しぶりに会った人へするあいさつです。とくに思いがけず久しぶりに再会した人には“Long time no see! ”と声をかけます。
そしてそのあとには続けて“how are you(お元気ですか?)”, “how have you been?(お元気でしたか?)” , “what’s new?(何か変わりありませんか?)”などのように相手の安否を尋ねて会話をすすめます。
日本語の「お久しぶり!元気だった?最近どうしてる?」のようなあいさつの流れと同じなので覚えやすいでしょう。
Good morning / Good afternoon / Good evening
Good morning(おはようございます), Good afternoon(こんにちは) Good evening(こんばんは)は、カジュアルで一日を通じて使える“hello”よりも、その時間帯にふさわしいフレーズを選んで使う、やや丁寧なあいさつです。
厳密に言うと“Good morning(おはようございます)”は朝から正午(12時)までに使います。
正午過ぎからだいたい夕方5時くらいまでは“Good afternoon(こんにちは)”を使い、その後は“Good evening(こんばんは)”とあいさつします。
練習問題
では、ここまで学習した内容を練習しましょう。
下記の質問に答えてきて下さい。
1.まず ボタンをクリックして音声を聞きます。
2.そのフレーズに対して英語で答えてみましょう。声を出して練習すると効果的です。
3.文章・和訳・回答例をクリックして答え合わせをしましょう。